Neurosurgery Kinki 2019 Autumn Meeting 第6回日本脳神経血管内治療学会近畿地方会

会長挨拶

山上 宏
第6回日本脳神経血管内治療学会近畿地方会会長
山上 宏
国立病院機構大阪医療センター 脳卒中内科

この度、第6回日本脳神経血管内治療学会近畿地方会を主催させて頂くことになりました。本地方会を主催する初めての内科医として、大役を無事に果たすべく、誠心誠意努めて参ります。昨年と同様に第78回日本脳神経外科学会近畿支部学術集会と同時開催とし、学術集会会長の大阪大学脳神経外科 貴島晴彦教授には多大なるご指導とご協力を賜り、Neurosurgery Kinki 2019 Autumnとしてプログラムを編成しました。本会のメインの発表者たる脳神経血管内治療専門医や専門医取得を目指す先生方のお役に立てるような地方会を目指して企画いたしました。

まず、急性期脳梗塞の標準的治療となった血栓回収療法については、本学会の専門医にとって必須の手技であり、本年は多くの新規デバイスも導入されることから、最も重点をおきました。日本脳神経外科学会近畿支部学術集会との合同シンポジウムは、「血栓回収 Stent vs Aspiration vs Combination」と題し、今後選択肢が増えていく血栓回収手技について、迅速に有効な再灌流を得る方法を会員の皆様と共に議論したいと思います。
一方で、脳神経血管内治療は脳動脈瘤や頭蓋内狭窄病変など様々な疾患を対象にするため、各セミナーでは血栓回収以外の手技についても基本から最新の情報までお聞き頂けるように工夫しました。まず、午前中の教育セミナー1では、新たな血栓吸引カテーテルの紹介と米国での血栓回収療法の最新情報を兵庫医科大学 白川学先生に、頭蓋内動脈硬化性病変に対する血管内治療の現状と今後を神戸市立医療センター中央市民病院 今村博敏先生にお話して頂きます。ランチョンセミナー1は、同じく新規の血栓吸引カテーテルと国産ステントリトリーバーについて兵庫医科大学 吉村紳一教授に、脳動脈瘤コイル塞栓術の治療戦略について国立循環器病研究センター 佐藤徹先生にお願いいたしました。ランチョンセミナー3では脳動脈瘤コイル塞栓術とステント併用治療について、大阪大学 中村元先生、滋賀医科大学 辻篤司先生のおふたりにお話して頂きます。さらに午後の教育セミナー2では、急性期脳梗塞の画像診断の世界における最新情報を国立循環器病研究センター 井上学先生に、大型・巨大脳動脈瘤の画像診断からフローダイバータを用いた最新の治療までを京都大学 石井暁先生にご講演頂きます。
日本を代表する先生方にご講演をいただき、非常に充実したプログラムとなり、初心者からエキスパートの先生方まで必ず満足頂けるプログラムに仕上がったと自負しております。たくさんの先生のご参加を心よりお待ち申し上げます。

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